よく「消してしまったデータの戻し方」などで検索すると「システムの復元」や「復元ポイント」を使った方法が出てきたり、その方法を紹介しているブログなどありますが、間違いです。
注意喚起の為、実際にデータを消し、「システムの復元」でデータを消す前の時間まで復元してみました。
※システムの復元とは
システムの復元は、Windowsを構成する“システムファイル”を「復元ポイントの時点まで戻す」という機能です。その為、消してしまったデータが戻ってくる訳ではありません。
① デスクトップ上に大切なデータとして「データA」と「データB」を用意します。

② 「データA」と「データB」がある状態で復元ポイントを作成しておきます。

③ 「データA」を削除し、ゴミ箱からも完全に消します。

④ 「システムの復元」を行い、データを消す前の時間に復元します。

⑤ 復元が完了したので、データを確認してみましょう。

復元は正常に完了しましたが、「データA」が消えたままです。
上記の様にシステムの復元では、消してしまったデータは戻りません。
またシステムの復元を行うと、データが上書きされて復旧がより難しくなる為、「とりあえずシステム復元」は行わない様にしましょう。
消えたデータを戻す方法として、バックアップファイルからの復元や、データ復旧ソフトの使用、データ復旧の専門業者に依頼する必要があります。